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BEAUTY NEWS 美人になれるビューティーコラム

「あたしおかあさんだから」症候群から真の自然美ヒュッゲへ!

2018.3.15

自分の理想の姿へと近づきたい気持ちは、女性を確実に美しく成長させてくれます。ただ例えばキレイになりたいと前向きな気持ちで始めたダイエットやスキンケアが、義務感や脅迫観念へ変化していることはないでしょうか?
仕事でも子育てで美容に関することでも、あらゆることについつい完璧な理想像を追いかけてしまいがちな女性が陥りやすいのが“スーパーウーマン症候群”です。名付け親はマージョリー・H・シェイヴィッツというアメリカの精神衛生学者。1990年台の後半に、彼女の著作は大ベストセラーになり、世界中に問題提起し、反響を得ました。SNSの台頭により、この現象が再び注目を浴びています。作者がカテゴリーするスーパーウーマンとは、理想化された都会で働く女性像だけでなく、誰にでも何でもしてあげようとするやさしい妻、母親、思いやりのある娘、有能な主婦とされ、つまり私たち女性が多かれ少なかれ日々の生活で役割を担っている一部分です。
先日賛否両論で話題になった「あたしおかあさんだから」という曲の歌詞。歌詞の内容は、各所で出回っているので割愛しますが、聞く人の捕らえ方次第で、日本に根強く残る“我慢が美徳”や過度な“手作り信仰”を礼賛し、追い詰められた心境に受け取れられてしまうのは仕方ないように思います。作者の意図はどうであれ、世間の過敏な反応の仕方をみても、追い詰められた女性たちの声なき声が聞こえてきそうな現状です。女性が家庭では妻、母、職場では社会人など、いくつもの対立する顔と役割を完璧にこなそうとする場合、負のストレスは計り知れません。
個々の本来のキャパシティを超えた役割からくるストレスで、気づかぬうちに心身のバランスが崩れてしまいます。あたしおかあさんだから、あたし妻だから、あたし仕事ができる女だから... と限界まで頑張ってしまう人は、あきらかにスーパーウーマン症候群につながります。あたし○○だから症候群とスーパーウーマン症候群は、同じ問題を内包していると言えるでしょう。
この現象を加速しているのが、SNS上で数え切れないほどの‘スーパーウーマンで完璧な私’があふれていること。SNSの‘素敵で完璧な私への過度な承認欲求’は、視覚からも女性を追い詰めていきます。忘れてはいけないのは、私たちはみなスーパーウーマンな瞬間はあっても、スーパーウーマンで始終あり続けることは不可能で、不自然なことだということです。

仕事も家事も子育ても、はたまたダイエットからおしゃれまで、女性が望む全てをそつなくこなしているスーパーウーマンは実存しません。もし身近にそのように見える人がいたとしたら、それは頑張っている部分と釣り合いがとれるほどの休息上手、つまりリラックスの達人で見習わなければいけないのは、そのストレスフリーの方法です。
SNSの台頭でスーパーウーマン症候群を問題視した、欧米の次なるライフスタイルトレンドは‘ヒュッゲ’です。欧米のファッション、美容業界は、このヒュッゲをテーマにした商品開発も盛んで、“ヒュッゲする”などの動詞もでき、公用辞書で新語として採用されるほどです。ヒュッゲとはデンマークの古典的な価値観で「感情的に抑圧されず、穏やかに喜びを感じ、家族を何よりも大切にし、心地よさや幸福感を追及していくこと」だそう。つまり頑張りすぎのスーパーウーマンの思考と対極にあるのです。

ヒュッゲする一例は「外は極寒の冬景色、ぽかぽか暖かい部屋で家族に囲まれて、恐怖におののくゾンビ映画などを鑑賞する」というもの。つまり冷たい外気、社会を遮断してあたたかな部屋で家族や恋人友人からペットまで、愛するものに囲まれ、どれだけ自分たちが守られているかを実感し、愛情や平和の心地よさを堪能する行為です。
日常生活で「ヒュッゲできる」心地よさがある空間は、女性のメンタルバランスを保ち、多幸感へつながり、本来ある美しさを目覚めさせてくれるものです。ヒュッゲできる「ユルさ」をもちあわせれば、美容やおしゃれなども、ストイックに自分を追い詰めるだけでなく、元々の前向きで楽しめる行為になるはずです。
まわりにいる大切な人を大切にし、何より自分自身を大切にする。なんとなく疲れたなと感じる時にこそ、今の背伸びしない自分を「褒めて認めて美しくなる」ヒュッゲなスタイルを意識してみませんか?